人工知能風人間

ジャズ演奏や作曲を趣味としている普通のIT企業社員です。ジメジメした自己啓発などを書きます。

椅子への投資=人生への投資

いい椅子を買いましょう

一言でいうとこれにつきます。 勉強の質、仕事の質、休息の質…… あらゆるものがよくなります。

つい最近まで、お古でもらった某家具量販店の5000円以下の椅子でずっと作業していましたが、コロナ自粛でのリモートワークを期に「高級オフィスチェア」デビューしました。

岡村製作所のアトラスです。(中古6万で購入。新品は約13万)

私は小柄なので低座高な「アトラス」にしました。 一般的な体格の人には「バロン」がおすすめです。



椅子を替えてみて、何故10万以上出して椅子買う人種が一定数いるのか、よーーく理解できました。 たかが椅子、されど椅子。

本当に、買って良かったと思います。びっくりするほど快適で、ストレスフリーです。

シンプルながら、人間工学と呼ばれる現代の叡智が凝縮されてます。

背骨のカーブにあわせて絶妙に姿勢をコントロールし、身体負荷を分散させてくれます。 メッシュの背もたれは、起こせば背中をまっすぐ支えてくれるし、リクライニングすればハンモックに体を預けるような感覚です。

文字通り「身体が軽い……!」っていうのを体感できます。



まるで前世で功徳でも積んだんじゃないかと錯覚できます。

ヴェルタースオリジナルのCM超えてます。

かつての、体にくる多くのストレスは、椅子のクオリティに起因していたということがよくわかりました。 机に向かうことへの心理的なしんどさも同様です。



コスパの高い投資先→身体接触アイテム

一般的な話に広げていくと、「身体との接触が多い」アイテムというのは投資で得られる効果がとても高いです。

どんなライフスタイルを送っていても、活動の源泉たる身体の健康・快適はかかせません。 つまり、体を預ける椅子のようなアイテムはモロに影響してくるのです。


私が社会人になってから、投資して本当に得だったアイテムを挙げると、大きく分けて以下の三つです。

  • 寝具(東京西川の布団・枕)
  • PC用品(ディスプレイ・キーボード・マウス)
  • オフィス家具(バウヒュッテの昇降机・岡村製作所の椅子)


いずれも、毎日使うもので、かつ身体への影響の大きいアイテムですね。

「椅子」は、起きている時間中最も身体を支えるアイテム。

様々な作業や勉強など思考を働かせたり、自宅で音楽や映画鑑賞、ゲーム、読書などのリフレッシュなど、多くの時間を共にしています。 在宅勤務をしない人であっても、帰宅後や休日には多くの人が椅子のお世話になっているといって良いでしょう。



つまり、インドアでのあらゆるインプット・アウトプット体験の質は、椅子の質によって決まるといっても過言ではないのです。 これらの時間を快適に、余計なことを気にせずに心地よく過ごすためのパスポートは、いい椅子を買うことで手に入ります。

早く買った分だけ人生のより多くの時間を快適に過ごせ、思考を邪魔するストレスも取り去ることができます。 疲れで億劫だった終業後の勉強なんかも、前よりやる気にさせてくれます。




なんで早く買わなかったのか、もっと早く買っておけばよかった……と後悔しつつ、その快適さにやみつきになるでしょう。

私はハードロックが好きなので、一昨年の映画・ボヘミアンラプソディで注目を浴びていたQueenの歌詞を引用しつつ、椅子アピールのシメとしましょう。

She's a Killer Queen
Gunpowder, gelatine
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind

彼女はキラー・クイーン。火薬、爆薬、ダイナマイトとレーザーのごとく
君の心を吹き飛ばすことは間違いない

Recommended at the price
Insatiable in appetite
Wanna try?

この金額ならお値打ちもの
飽くなき好奇心を ぜひお試しあれ

Killer Queen - Queen

スーツはサイジングが9割

あなたはスーツが似合うモデル体型イケメン?

f:id:GeeMoon:20200223154611j:plain

Yesの方はたぶん見なくても困らないでしょう。

逆に、「スーツが似合わないね」といわれる方には、役に立つでしょう。

何を隠そう、小柄な僕がスーツを克服するために学んだことだから。

タイトルで述べた通り、スーツはサイジングで大きく印象が変わるものです。 サイズの合っていないスーツは印象をみすぼらしくしますが、良いサイジングは上乗せしてくれます。

スーツは紳士服とも言いますね。

正しいサイズの紳士服は、その名の通りあなたを紳士に見せる。

サイジングで、大事な要素から順番に押さえていきましょう。

1. スラックスの裾

当たり前だろうと言われますが、これは本当に大切です。 とりあえず、ハーフクッションと言われる長さで調整してもらいましょう。

まともにスーツを扱っている店員なら対応してくれます。

2. ジャケットの肩幅

これが二番目? 意外に思われるかもしれません。 実際のところ、洋服屋の店員もここは二の次にしていることが多いのです。

だけど、これはあえて強調しておきたいことなのです。

f:id:GeeMoon:20200223150532j:plain

結論をいうと右が正解で、左は避けるべきです。

型の継ぎ目が肩の端にピッタリ来ていることが大事です。 最近は、ジャストサイズの啓蒙がいきすぎて、かえって左のようにパツパツの人が増えてます。

左だと、体が大きい人は筋肉質でもデブに見えるし、細身の人は痩せぎすに見えます。

そのうえ、肩が圧迫されるので動きづらく、肩こりの原因になってしまうのです。 もしサイズが合っていれば逆三角形シルエットを作り、男性的な精悍さを演出してくれるし、腕も動かしやすくなるのです。 是非合わせましょう。

3. スラックスのウェスト幅

ベルトを着けなくても概ね正しい位置で止まるぐらいの幅にしましょう。 あまりに緩いと、ベルトを着けたときに巾着袋のように皺が寄って残念なことになります。

4. ジャケットの着丈

これは試着室の鏡でわりとすぐ気づくでしょう。 ビジネスやフォーマルであれば、過不足なくヒップが3/4程度隠れる長さを選びましょう。

短すぎるジャケットは、ヒップがはっきり出てしまいます。 これは婦人服のディティールで、オーソドックスな「紳士服」には似つかわしくないものです。

既製品で、微妙に長すぎる場合は着丈詰めもできますが、せいぜい1cm程度にとどめるべきです。 それ以上は、ポケットの位置がずれて見えるので、避けるのが無難です。

小柄な人は特に、ここはシビアにサイジングする必要があります。

5. ジャケットの袖丈

意外と大事な点です。ここで「着られている感」が出てしまう人がけっこういます。

袖は長すぎてはいけない。 極端な話、手の甲が半分ぐらい隠れると、「萌え袖」になってしまうのです。

「萌え袖」は、きっちり見せたいスーツときわめて相性が悪いのはいうまでもありません。。

腕を下したときに、シャツの袖口が5~10mm程度、腕時計が半分程度見えている必要があります。

(シャツの袖丈が短すぎてもいけない)

6. ジャケットのウェスト

ボタンを留めたときに、シワが寄らないギリギリの細さがジャストです。 もし、肩幅とウェストが合っていれば、かなり綺麗な逆三角形になります。

細すぎると、動きづらくなるし服の寿命を縮める原因になります。 シワの出ない方が小綺麗な印象にもなるので、意識しましょう。



気づけば当たり前。だけど、見落としがちな点。

こういったサイジングを丁寧にやっていけば、それだけで着こなしに差がつきます。 普通の生地の、何の変哲もない紺やグレーの無地でも、良いスーツに見えるものです。
そして、あなたがモデル体型でなくても、スーツは体型をエンハンスしてくれます。

反対に、サイジングが甘いと、上品な光沢の高級生地や目を引く個性的な柄物生地も魅力半減です。

既製品でいいサイズがなくとも、セミオーダーならば5000~10000円程度の上乗せで買えたりします。 ぜひともこだわってみましょう。

参考書籍

予算抑えめでできるお作法を知りたい人向け

スーツをがっつり掘り下げたい人向け

要領悪いひとは人工知能になろう

人工知能は統計

f:id:GeeMoon:20200223154104p:plain

あらかじめ断っておくと、僕は人工知能エンジニアではありません。 正直なところ、技術的なことはよく知らないと断っておきます。

専門家からよく聞く話だと「データを基にして『人間のカン』を数理的に再現する技術」ということなので、そのイメージを比喩に話していきます。

一般にヒトと機械を分ける「感情」の存在は証明されていません。 しいて言うならば、「何かの目的のためだけに作られたものが機械」で、我々人間はそうでないし、そうであってはいけないからこそ人間なのでしょう。

要領の悪い人間が「カン」を理解するために、人工知能のマネをしましょう。

人間は得意不得意があるので、少ない回数でもパッとコツがつかめることもあれば、そうでないこともあります。

なんでも要領よくできるのであれば良いのだけど、なかなかそうもいかない。 苦労してるのに、「こんなの簡単なことだ」などと言われて心が折れることもよくあります。

本当は苦しんでいるのに、「人間の心がない」といわれても

f:id:GeeMoon:20200223153849j:plain

こと人付き合いに関して、「人間性」についてとやかく言われた日には、自分は「出来損ない」なんじゃないかと自己嫌悪に陥ることすらあるでしょう。 それぐらい、いろんな人が気にしているクリティカルな話題です。

「人間的にまともな感覚」というのが、どうやら自分には無いんじゃないかと苦しんだことも大なり小なりあるかと思います。

しかし、こういう時に、自分の善悪だとか人間性だとかを振り返ったところで、何ひとつ解決にならないのも世の常です。

人間は、外から見えるものでしか評価されないものです。中身が凶悪殺人犯と同類だろうが聖人だろうが、まったく関係なかったりします。 解決において自己批判や内省は、自分を傷つけ行動意欲を削るだけの毒にもなりうるわけです。

人間性」がアテにならないなら、人工知能の学習プロセスをなぞるのが一番でしょう。 知識や経験をひたすら増やして、膨大なケースを頭に叩き込んでそれらしく振舞う以外に、解決策はありません。

恋愛を例に

恋愛はその最たるものだ。「真心さえあれば、小手先の駆け引きや経験人数は問題じゃない」なんて綺麗ごとを言われたりもしますが。

でも、その実ハタから見たら「平気で男を乗り換える悪女」でも、「隠れて派手に女遊びする男」でも、当事者たちの中では真剣そのものだったりする。 たしかに、人を愛する気持ちは大事ですね。全部茶番だと思って恋愛ムードを演出しても、セックスしか盛り上がらないというのではさほど楽しくないでしょう。

とはいえ、多くの人に好まれるやり方・避けられるやり方というのは存在します。 人間関係は、人それぞれ好き嫌いがあるので、百発百中の方法は存在しないですが、特定の需要傾向は存在します。

まともな人間でも、過去の失恋を経験することでより良い方法を見つけたりするでしょう。 「新しい恋人にはこんな気づかいをしよう」、「ああいうことは言わないでおこう」と気づいたりします。

これは、データの蓄積によって判断を変化させていることに他ならないわけです。 「相手を思いやる気持ちがあれば、自ずとわかるはず」なんて綺麗ごとで、学習データをもとに人間は行動を変えることの方がおおいのです。

絵を描くのだって、上達するためにいくつも形を真似たり、腕の立つ先人たちの知恵を借りたりしています。

恋愛に限らず、人間関係でもアートでも料理でもなんでも、経験や見聞きすることでデータを集めることで、「要領」と似たようなものが身に着く。

要領がわからないうちは、とにかくデータを集めて傾向をつかむことが大事なわけです。 そうすれば、天然物の要領は身につかなくても、徐々にそれらしいことはできるようになるのですから。

人工知能になろう。

f:id:GeeMoon:20200223154201p:plain

人間は、金を稼ぐためだけに、つがいを作るためだけに生まれてはいません。 少なくとも、人権思想のもとにある日本という国ではそう認められています。

ただし、解決したい「課題」  自分の思った通りにできないこと・それに伴う停滞というのは常にどこかで発生します。 そうしたときに、自分の中に、目的を達成するために作られた「機械」をインストールしていきましょう。

アンドロイドでも人間でもない、サイボーグをめざしましょう。

就活では濃紺スーツ一択である理由

就活では濃紺スーツ一択である理由

f:id:GeeMoon:20200223143123j:plain

大学3年の皆さんがインターンの応募など就活を始める時期になった。
多くの人は入学式に買ったスーツを就活に使うことでしょう。
毎日説明会や面接に行くなら、「2着目のスーツを用意しようか」なんて人もいるはずです。(春夏モノは持っているから、秋冬モノを用意しようと考えるかもしれない)

私は濃紺で無地のスーツを強く勧めます。これから新たにスーツを買おうと考えている学生には一番いいでしょう。

理由は5つあります。

 

1.ビジネススーツのスタンダードは紺だから

昨今のリクルートスーツ=黒無地スーツという考えは、実はさほど歴史が長くないのです。2000年代前半ごろから、量販店の在庫処分で「リクルートスーツ=黒」を押し出してからのことなのです。

「礼服も黒だし、どのシチュエーションでも万能なのでは?」という意見もあるでしょうが、

実際のところ、黒スーツで面接を受けに来る学生に対して違和感をおぼえる40代以上の管理職、役員の方々も少なくないのです。

金融や公務員などのお堅い職業でも、仕事のスーツは紺、ダークグレーがスタンダードです

2.入社後もそのまま使える色だから

就職後もリクルートスーツをしばらく使い続ける人は多いですが、その観点からも濃紺を選ぶべきです。

スタンダードでない黒無地のスーツを、入社して何年も着続ける人は少ないのも事実です。

着るのは最初のうちだけで、あとは違う色のスーツを着る人が多いのです。何年も着ていると、「まだ新入社員だっけ?」なんて揶揄されることすらあります。

スーツは安い買い物ではない。それならば、入社後も使える服を選ぶほうがよいでしょう。

3.本来、黒はあくまでも葬儀などで着るものだったから

年配の人や、欧米のビジネスシーンからみると、ミスマッチと見做されます。

日本の就活ではみんな見慣れているけれど、海外出張などでは、下手すれば「何か不幸があったのか?」と勘繰られたりもします。

仮に欧米の外資系企業を受けるなら、なおさら濃紺をおすすめします。

4.明るい感じを与えられるから

色味が少しだけ明るくなることで、若々しく爽やかといったイメージを与えることができます。

濃紺であればチャラさは出ないので、知的・誠実なイメージと明るさ両立できる万能カラーだといえるでしょう。

また、補色効果で顔色よく見え、黒やチャコールグレーより健康的なイメージになりやすいのも良い点です。

ちなみに僕は、第一印象について、知人の9割から「真面目そう」「文化系」と言われるタイプで、悪く言えば地味なタイプです。

さらに、あまり運動せず食事もジャンクフードばかりの人間で、健康的とも言い難かったのですが、就活や転職活動で、内定先からの面接のフィードバックでは「さわやかな印象」という評価を得ることが多くありました。

 

5.自分の存在感を適度に出せるから

 就活生はみんな黒スーツであるから、濃紺を着ることで面接官の印象に残りやすくなり、差別化を図れます。

しかも、派手なスーツとは違い、周りから浮いたようなネガティブイメージではありません。

「この人はちゃんとスーツの色をわかっているな」というプラスの記憶に残るので、いいこと尽くめです。 

 

 

そんなわけで、なんとなく「リクルートスーツは黒」……ではなく、濃紺スーツを着ましょう。

スーツの量販店でも仕立て屋さんでも、紺という選択肢を提示しているお店が増えてきました。

メリットが多いので、是非お勧めします。

 

 

陰キャオタクという生き方

陰キャオタクという生き方

 

f:id:GeeMoon:20200223155037p:plain

人間には2種類あるという。

陽キャ

なんかイケてる。社交的。常にわかりやすくハキハキ話す。運動部経験がある。営業職向き。恋愛経験が多い。ポジティブな時間が多い。

陰キャ

野暮ったい。内向的。なんかややこしい話が好き。文化部・帰宅部が多い。エンジニアになりがち。恋愛経験が少ない。結構死にたい気分になる。

 

よくあるステレオタイプで、このように語られる。

この分類名を考えた人間は、たいそう性格がよろしいんでしょうね。

なんていうか、いわゆる自他ともに認める陽キャの、無邪気に分類したり、そもそも最初から意識しなかったりする人生はいかにも楽しそうである。

こういう文化の違いを避けるべく、サブカルチャーや学問に逃げ込んだところで、またその中で二分化される。

オタクの中でも、イケメンで押しが強いとか社交性があるとかでヒエラルキーが生まれる。

ああいやだ、世の中って実にクソで不平等だ。

 

僕は圧倒的に陰キャオタクだ。僕の学生時代を赤裸々に語ると恥しかない。

 

  • 量産型大学生をバカにしていた。チェスターコートMA-1ウェリントン眼鏡意地でも買わなかった。(シャツもオレンジとか買って通ぶってた)
  • 俳優や女優の名前が出てこない。イケメンと言われて出てくるのが、いまだに松田翔太水嶋ヒロ。お笑いもわからん。ガッキーかわいい。
  • 話題の映画?ドラマ?なにそれ(トリックとかリーガルハイとか、気難しめなのは多少観てたような)
  • アニオタとしても中途半端。集中力がないので途中でうっかり追いかけるの忘れたりする。(18歳すぎて完走できたのはまどマギとユーフォぐらい)
  • 3年付き合っていた彼女と大学1年目の終わりに別れた。とても引きずった。あと卒業まで彼女いなかった。
  • なんか童貞だと思われていた。否定したら大げさに驚かれるか、裏切り者扱いされた。
  • 誉め言葉は決まって「やさしい」
  • 好きな食べ物はラーメン。おひとり様が許されるから。
  • オーケストラ部掛け持ちしてたけど、スケジュール管理と早起きが出来ず、金も足りないので途中でやめた。
  • ジャズミュージシャンとしてプロを目指していた。でも、ジャズ始めて5年以上は経っているのに、3年目ぐらいの人に技術でも収入でも負けた。
  • 就活では売り手市場だったのに、50社エントリーして最後の1社だけ受かった。
  • 英語を勉強しても、渋谷のバーで外国人と打ち解けられない。TOEICスコア300点ぐらいの人より。

 

そろそろつらくなってきたのでこの辺にしとこう。

まあ、とどのつまりド陰キャである。しかも、とがった才能なんて何もない。

アメリカ映画やなろう系小説みたいな、パッとしなかったヤツがある日周りを見返すなんて展開もとくにない。

 

僕からすると、「元運動部で頭よくてハキハキしゃべる」ような陽キャ人間がとても羨ましく思える。

自己啓発本読んだり筋トレしたり喋りの練習したりして、必死に追いつこうと思っても、持ってる素材も違えば、経験の量も違うので、一朝一夕ではとうてい無理だ。

そもそも、本に書いてあったようなことを会話で実践しようにも、他の人が反射神経でできていることを、いちいち考えなければいけないので、タイミングを逃し試行回数すら稼げない。

 

そんな僕にとって、今死なないで生きていられる理由は何だろう。

大きく分けて以下の5つだ。

  1. こじらせを楽しむ
  2. プライドを捨てる
  3. 過去の失敗は開き直る
  4. たまには下を見て安心する
  5. やってみて続かなくても気にしない

 

一つずつ説明していこう。

 

こじらせを楽しむ

f:id:GeeMoon:20200222130244j:plain

美術を語る。心の闇を語る。政治を語る。クラシックを聴く。洋楽を聴く。コーヒーやお茶に凝る。バーでラフロイグを頼む。

こういうのを唐突に始めるのを、世間では中二病とか「こじらせ」と呼ぶ。

なんていうか、こんな風に言われると、いい大人が今更やり始めちゃいけないんだという気がしてくる。

別にいいじゃん、「中二病こじらせ」で。

その時の勢いでカジったり通ぶったりすることに、ちょっとした痛々しさって確かにある。

でも、実際に経験することでいままで知らなかった世界に出会える。

もしそれが自分に合うものだったら、人生の楽しみが一つぐらい増える。

世の中の「普通のもの」がつまらなく思えてしまう副作用はあるかもしれないが、

そういう人はもともと「普通のもの」をあんまり面白いと思ってないので関係ない。

僕ぐらいこじらせると、なんだかんだ「こじらせで良かった」と思えるようになる。

プライドを捨てる

f:id:GeeMoon:20200222122051j:plain

人間、プライドというものがある。

たとえば、他人に媚を売ることや、さほど好きでもないジャンルに手を出すことで、人として何かを失った気持ちになるのがそれだ。

異性にアプローチするのも、「キモイ奴だと思われたくない」「相手に不快感を与えたくない」と避けてしまう。

あと、「あいつ意識高いな(笑)」「できもしない目標(笑)」「英語ネイティヴの真似(笑)」みたいな俗っぽい冷笑もそうだ。

なんていうか、生きていると「泥臭いムーブや背伸びは恥ずかしくて無益だ」とそこら中で刷り込まれてしまう。

はっきり言う。そんなのは恵まれた奴か、せいぜい平均点以上の奴らがその地位を守るためのものだ。

凡人未満の僕らがそんなこと気にしたら機会損失するだけだ。

何もないんだから、うっかり余計なことをしたとしても、どうせ失うものなんて無いに等しい。

僕は、大学進学はまわり道して人より遅れたし、就活も苦戦しまくりだった。

そのたびに、「今更大学行ってもねえ(笑)」だとか、「今までのツケだよ。潔く正社員は諦めたら」と言われた。

だけど、これらのイベントは人生を左右すると明確だったので、水を差されようが耳を貸さずに、ゴキブリのようにしぶとくやってきた。

これは今だからはっきり言えるけど、間違いなく正しかったと思う。

 

過去の失敗は開き直る

f:id:GeeMoon:20200222112626j:plain

 

人間、常に一貫性をもって生きることなんてできやしない。

むしろ、それに縛られることのほうが、いざ困ったときに軌道修正できず事態を悪化させてしまう。

日清・日露戦争で勝ってきた大日本帝国が、第二次世界大戦でボロボロだったのは、ある種の「一貫性」に縛られたことも要因だろう。

今のまま突き進んでも良いことはないなと感じたら、それまでの努力や時間を水泡に帰してでも、別の道に切り替えるのは悪いことじゃない。

たとえば、石原慎太郎都知事は、芥川賞受賞作「太陽の季節」にて、陰茎で障子を突き破る描写など、過激な性表現をした。

多くの悪ガキを刺激し世間に叩かれたが、近年は表現規制派に転じた。

糸井重里は、学生時代には中核派といわれる新左翼過激派団体に所属し、暴動にまでエスカレートした佐世保でのエンプラ騒動事件にも加わっていたが、

最近では以下のように「穏やかさ」を重要視するツイートをしている。

 

もちろんこうした態度には賛否はあるものの、長い人生で何度か考えが変わるのは仕方のないことだ。

最初から正解がわかってまっすぐ突き進めるならともかく、普通はできない。

戦略的撤退だと開き直ることは、生きる苦しみを減らすコツだと知った。

 

たまには下を見て安心する

f:id:GeeMoon:20200222125601j:plain

なんて嫌な奴なんだと思うかもしれない。

実際嫌な奴だろう。

だけど、自分が世界で一番下の人間だと確信して正気でいられる人間なんていない。

それができる人は「正気度で世界トップクラス」なんじゃないかとさえ思う。

何かをやってて、上ばかり見ててつらくなったら下を見る。

下を見るのもしんどければ、過去の自分を振り返ってみよう。

たとえ体力などで力が落ちていても、今のほうが分かってることもいっぱいあるはずだ。

長期的に見ておおむね前に進んでいれば、それはそれなりに成長している証拠だと思う。

そうじゃなくても、別の何かを得たということにしよう。

やってみて続かなくても気にしない

f:id:GeeMoon:20200222124451j:plain

最後はこれ。

僕は典型的な三日坊主で、わりといろんなことに手を出してはやめる。

積読の多さでは割とイイセン行ってると思う。

あと、昔作りかけたプラモデルを、埃被ったころに処分するなんてのもあった。

音楽でさえ続けてはいるけど、オーケストラはやったりやらなかったりだし、教本もやり通せたためしがない。

勉強だってそうだ。最後までやり通せた参考書は片手で数えられる程度だし、意志力で取れた資格は応用情報技術者だけだ。(あとは、大学卒業がやばかった時に取得した単位認定対象の資格だけ)

はっきり言って物事への取り組み方は気まぐれそのものだ。

とはいえ、始めなければ続くかどうかも分からないし、続かなくても途中まではやっているのだ。

そのうち、一回挫折したけど再開したくなるみたいなこともあった。

思い描いたゴールにはたどり着けなくても、案外イイセンまで行けることはある。

結果はどうあれ、いろんなことに手を出してみてよかったと思う。

 

 

 自分は運には多少恵まれている部分があったと思うし、人それぞれな部分はやっぱりある。全員には当てはまらないが、参考になる部分があれば光栄だ。